カレントフィードバック位相反転型MC専用EQアンプ
今まで使用していたフォノイコが壊れてしまい、修理は完了したのだが、せっかくだからという事で、新しいフォノイコヲを作ってみた。

窪田登司先生の設計による最新のフォノイコ。 

基板 半導体をパラレルに取り付けられる。
今度のフォノイコは、コンデンサー類はかなり容量の小さいものを使っている。ただ2つだけ470μFのケミコンを使用。他のコンデンサーをすべてスチロールコンデンサーにしてみた。
左が入力側。基板ピンの代わりに銅の釘を使用している.2SA872AE/2SC1775AEをパラっている。

パーツの取り付けは一気に完成。右が入力で、左が出力。2段目も半導体をパラっている。
今回のこのフォノイコは、マニアが調整しながら使うにはもってこいのようで、入力ゲイン、RIAA定数、2箇所など、自由に変えられる。特にRIAA定数のコンデンサーなど、パラレルに接続も出来るようになっている。動作電流なども以前のフォノイコと全然違い、大きいようだ。
電源は、オリジナルはスイッチング電源であるが、これは従来からのFET電源。
調整は、入力ゲイン100Ω(オリジナル)の所200Ωに変更。

RIAA定数は、オリジナル1420pFの所3000pFに変更。

中点0Vは驚くほど安定している。ピタッと決まって気持ちが良い。終段のFETのソース抵抗3,3Ωの両端電圧を33mV.2段目の2SC1775AEのエミッター抵抗の1KΩの両端電圧を3,15Vどれも驚くほど安定している。

実は、片チャンの基板は、完成していたのだが、もう一つの基盤の方が、中点電位、エミッター抵抗、が調整できなくて、参っていた。パーツを取り外し、トランジスターを交換。ここまでやってやっと完成できた。どうやら、たぶん最初に作ってそして調整の時、テスターの足を何処かでショートさせたらしいのであった。

もう一つポイントがあり、入力の所のコンデンサーの変更が残っていて。現在ケミコンとタンタルコンデンサーをパラって94μFを使っているが、ココはポイントなのでフィルムコンに変更しようと思っている。これはRIAA偏差を正常にするのと、DC帰還を100%にして増幅系を安定させるとの事。入力基盤の前に取り付けるので、ちょっと工夫が必要である。

この状態での試聴、感想

窪田さんの旧バージョンのフォノイコとの比較

んんん低域は力が無いまいった!!

中域、高域はニューバージョンの方が、透明感、切れ味、立体感が良い。(この中域、高域は絶品で作って良かったと思っている)

改造その2

RIAA定数の3000pFに1200PFをパラレルに接続。 

これだけの事で、低域に力が増してきた。が、まだグアーーーンンという低域が出ない。

次の対策として、入力のゲインをもう少し落し、出力側のRIAA定数の330pFを変更。そして、帰還のRIAA定数のコンデンサーをもう少し増やす、これでいけそう(たぶん大丈夫だろう、お願いね)  

感想は次回に。

改造その3

RIAA定数3000pF,1200pF,510pF3本パラレル。

入力ゲイン260Ωに変更

基板入力前のコンデンサー、片チャン分でケミコン50μF、フィルムコン10μF4個、4,7μF1個トータル94,7μF。タンタルコンをフィルムコンに変更、これで完成。

音の感想は次回に

続く